先日、講演に来て下さった徳田安春先生の新著です。
宮城征四郎先生との共編で、昨年の12月に出版されています。
初版の1500部は直ぐに売り切れてしまったようで、直ぐに増刷が決まったそうです。
宮城先生はアマゾンのランキングを気にされているようなので、どうぞ皆さんランキング向上に貢献して下さい。
昔からそうですが、どの地域にも元気のいい医学生はいます。
今月の週刊医学界新聞レジデント号には群馬大学医学部5年生の柴田さんの寄稿が掲載されています。
米国の医師国家試験の一部であるStep2CS(患者面接の実技試験)の受験記です。
私は医学部6年時、日本の国家試験直後の3月に受験しましたが、5年生にして受験されるとは非常に高いアクティビティです。
ただ、一言付せば、本試験を絶賛されているようですが、私の印象ではこの試験も結局テクニックで通ってしまうもので、米国の臨床現場での医師−患者間のコミュニケーションに何らかのインパクトを与えているとは思えません。またそれを示したエビデンスも知りません。
こんな試験で面接技能を試しても、病棟ではガムを噛みながら、どでかいダイヤの指輪をしつつ、ミニスカートにかかとの高いブーツをカツカツと鳴らしながらラウンドする若手米国人医師も珍しくありませんでした。
指導医であるアテンディングにすらラウンド中にガムを勧められましたが、丁重にお断りしました。
日本の外来診療は桁違いに忙しく、患者コミュニケーションに時間を割けない事情もあるとは思いますが、少なくとも病棟の風景を見ている限り日本のお医者さんの方が患者さんに気を遣いつつ、清潔な身なりで、丁寧に診ておられる印象を受けます。
まあこれも私個人の狭い経験談でしかありませんが、反例は一つでも示せれば十分かなと。
診察能力を評価される点では、少しはお勉強になるかもしれませんが。
しかしこの柴田さんの主宰しておられる全国有志医学生の会ではいろいろ面白い事をされています。
http://www24.atwiki.jp/movefrom09
医学教育や臨床研修についても物言っております。
勉学からの逃避行動の一つとして運動自体を楽しんでおられるような学生運動家が私は嫌いですが、医学教育や臨床研修制度に対しては今の医学生はあまりに大人しすぎると思っています。
宮崎大学の医学生からもこのような声がもうちょっとあがるようになると面白いのですが。
以前もドクターヘリについて書きましたが、やはり宮崎県における導入には疑問です。
久留米大学でドクターヘリ運用実績の詳しい報告があります。
http://www.hosp.kurume-u.ac.jp/drheli/report.html
久留米大学病院のドクターヘリは福岡、佐賀県を出動範囲として活動しているようです。
以下、抜粋です。
「現場出動および病院間搬送を含めた全体で見ると、ドクターヘリを使用しなかった場合99例が死亡したと思われたところ、転帰として死亡は62例であり37例を救命したと考えられた。同様にドクターヘリを使用しなかった場合、後遺障害を残したと思われる症例は106例と推計されたが、転帰としては73例であり後遺障害を33例減少させたと考えられた。」
この、ドクターヘリを使用しなかった場合死亡したと想定される99例の根拠は明示されていません。
その点は大目に見て、この数字を信用すると、福岡、佐賀を含めた人口規模の大きい地域で年間37例をドクターヘリによって救命できた事になります。
これが宮崎県という人口規模の更に小さなエリアになると、具体的にどれほど効果が望めるのでしょうか。
また、同じヘリコプターを使うとしても、ドクターヘリはどの地域でも同程度のパフォーマンスを示すとは限りません。
久留米大学病院の救命救急センターのスタッフの数は宮崎のどの救急センターとも比較になりません。
専門分野に救急医学と標榜している先生の数だけでも10人います。
更にドクターヘリが搬送する医療機関の数も、福岡が圏内であるため非常に豊富です。
果たしてこのドクターヘリを、久留米よりも圧倒的に少ない医療スタッフで、人口規模も小さく搬送先医療機関も乏しい宮崎県において運用する事で具体的にどれほどの効果が得られるのでしょうか。
県議の方々など、導入を力強く訴えておられた方がいらっしゃいますが、これは確かにすごい!という根拠を教えて頂きたいものだと思います。
宮崎の医療は余裕が無く、あれこれ試している時間、余力はありません。
他県で既に実施されている施策なら、客観的なデータを基に具体的で説得力のある効果を見積もってもらいたいと思います。
あくまで宮崎に必要かどうかという政策の議論なので、ドクターヘリ自体に意味が無いとは言っておりません。
ドクターヘリに関わっておられる関係者の方、気を悪くしてしまったらごめんなさい。
東京で学生だったころ、水泳部に所属して遊泳部員をやっておりましたが、毎年夏の合宿や東医体打ち上げ旅行は栃木の自治医科大学水泳部と合同でやっていたので自治の知り合いは多いです。
沖縄では毎年2人の自治医科大学出身者は必ず最初の3年間の研修を県立中部病院で修める事になっていたので自治の研修医や、更にその上にも義務年限中、もしくは義務年限を終えて勤務を続けて居る自治出身の先生は多かったです。
みな、4年目には離島を一人で支えなければならないという緊張感があるので、初期の3年でプライマリ・ケアを身につけようという本気度が違いました。なので優秀で人間的にも面白い人が多かったです。
宮崎県の自治医科大学出身者の、義務年限を終えたあとに県内で勤務を続ける割合はうろ覚えですが50数パーセントと全国平均の70%台を下回っております。
先日のケースカンファでも自治医科大学同窓生のメーリスを通して参加を呼びかけてみましたが、殆ど参加者はおりませんでした。
宮崎の自治医科大出身者はどこにいるんでしょう???
県立宮崎病院で研修をされる事は知っているのですが、その後は山間部の診療所へ行って、その後どんなキャリアパスを歩んでおられるのか、素朴に疑問に思いました。
大学に居るせいか、宮崎県に帰ってきて急に自治関係者を見なくなってしまったので。
資格を取得する事にはあまり興味はありませんが、内科医として最低限の肩書きは持っておこうと思い、今年認定内科医資格試験を受験することにしました。
幸い、内科学会がBethでの1年の研修を内科研修と認定してくれたので今年受験できます。
しかし今月中に18例の症例レポートを完成させるのがとても難儀です。
今の職場の症例では足りないので沖縄時代の退院サマリーを引っ張り出してきてせっせと作っています、、、